~ 燦の母親 ~

わたしがまだ小さいとき、兄はわたしにも同じことをした。わたしの娘に行ったのと同様に未遂ではあったが、それは何度も何度も、繰り返された。
当時わたしには、そのことを相談できるような人間がいなかった。
兄がわたしをどうにかしようとする度に、わたしは兄のことを本気で殴った。
わたしは兄を殴り始めると、自分の意思では止めることが出来なくなる。
長女がやったのと同じように、マウントポジションから全力で殴り続けて、誰だか解らなくなるくらいまでボコボコにしたこともある……。
たぶん兄の顔がわたしの顔とそっくりだからだろう……、だから……、兄を殴っているときのわたしは、まるで自分を殴っているかのような非現実感に包まれ、他の何も感じなくなる……、時間も、痛みの概念すらも存在しない、ある種……、異世界にでも居るかのような感覚で……、唯々わたしの顔が形を変えていく映像を見ているような……、そんな錯覚に陥る……。
ひとたびそうなってしまうと、自分の身体からエネルギーが枯渇して動けなくなるまで、兄を殴り続けることが止められない。
長女も同じ気持ちだったのかも知れない……。或いは、長女にとって最愛の……、妹を殴っているような感覚だったのかも知れない……。
兄は、長女にも言ったのだろうか……、
「愛してる」
と……。
……兄は強い……
本当は、わたしなんかが敵う相手ではない……。たぶんわたしが十人いても、たった一人の兄に勝てない……。
兄が本気でやる気なら……、わたしも長女も簡単にやれていたはずだ……。
それなのに、兄はいつも……、唯々わたしに、殴られるがままだった……。
そんな兄を……、わたしはいつも……、散々に殴っていた……。
兄は、いつもわたしに散々自分を殴らせたあとで、
「愛してる」
と、そう言った。
わたしは、兄が言ったことが本当なのか嘘なのか冗談なのか本気なのかがすぐに解る。
兄の歪んだ性癖は……、たぶんわたしのせいだ……。
わたしのせいで兄は、暴力を愛情と感じるようになってしまったのだと思う……。
もしもあのとき、わたしが黙って受け入れてあげていたとしたら……、わたしの兄は、きっとまともでいられたに違いない……。
「愛してる」
……わたしは兄に……、そう言われるのが......、好きだった……。
だからわたしは……、兄を殴ることが止められなかった……。
わたしも兄のことを……、
愛している……。
あのころからずっとわたしは、毎晩のように兄を……、自分の顔を……、夢の中で殴り続けていた……。兄に、
「愛してる」
と、言ってもらいたくて……。
本当のヘンタイは……、兄ではなく、きっとわたしだ…….......................
TO BE COMUGIKO

おまけ

今回の賄い♪(・∀・)♡
こんな感じ♪(・∀・)♡
※今回も
いつもと変わんない系のヤツは
割愛しました(_ _)( *´艸`)笑
でもやっぱり一個だけ👍🤤( *´艸`)笑笑
「それを割愛しないのならばわたしも......................♡」

「藤子さん!!」







