~ 追憶 バーテンダー ~

「あ」
女の声と私の声が被った……
由子が私に言う...
「今からこいつ洗うから
脚広げさせといてくれ」
私は言われた通りにした………
「イタタタタタタタ!イタイ!イタイ!!」
「うるさい」
と
静かな声で言ってから
由子は女のくちにタオルを詰め込み
更に手首を縛った……
縛った手首はすぐに
ぐるりと首に回した手ぬぐいと連結された為
私に開脚状態でホールドされて居る女は
もう完全に身動きがとれなくなった………
由子の女を縛る手さばきが
あまりにもあざやかだったので……
「縛るのがもの凄く上手いんだね」
と
言ったら……
「バイトで慣れてるだけさ」
と
由子……
由子はバイト先で
お客さんから女王様と呼ばれて居るそうだ……
女の患部に深く指をいれて奥まで丁寧に洗った後
何やら白いボトルに入った透明の液体を振りかける由子……
その液体がかかった瞬間
女の患部からはシャワシャワと泡が出て……
「んーっ!んーっっ!!」
と
先程の洗浄中以上に辛そうな女……
ボトルには過酸化水素水との表示が在った……
たしか髪が金髪になる液体だ……
洗浄前に由子が
女の患部をキレイに剃り上げて居たので
金髪になった女を見られないことが少し残念だった……………
ホールド状態のまま女をバスルームから出した……
由子が言う……
「麻酔ないからこのまま縫うわ」
中々にして悪い表情の半笑いだった……
くちにタオルを詰め込まれて居るので
「んーんー」としか言えない女の目からは
縫合中
ずっと涙が流れ出し続けて居た……
私の目にはそれがとても煽情的に映った……………………
「いいねぇ……良い表情だ……」
由子が
ポケットから取り出したデジカメのシャッターをカシャカシャと切り始めた……
女の患部や顔を
どんどん写真に収めて行く………
「どうして写真を撮って居るの?」
私が尋ねると由子は……
「今後の治療に不可欠な記録だね……
というのが建前だ」
と
そう答えた……
この撮影は
単なる由子の趣味なのだと
私は理解した……
尋ねる前から解って居たことなので
理解と言うより
確認が済んだと言ったほうが良いか?
この撮影について抗議する気力など
今の女には無いらしかった………
「そんなことより凄い見てたな
面白かった?」
由子が訊いてきた……
由子が縫ったのは
たったの四針……
私は………
「処置がすぐに終わってしまったので残念だった」
と
答えた………
「じゃあサービスであと四~五針縫ってやるよ
べつにもう縫わなくていいんだけど」
由子の冗談に……
「んー!んー!!」
と
さすがに抗議する女……
死体も良いけどこれも悪くないなと思った………
私はこのとき
自分の今まで気付いて居なかった嗜好に…………………
気付いたのかもしれなかった……………………………
TO BE COMUGIKO

「バーテンダーさん・・・・・・・・・

このカクテル・・・・・・・・・・・・・・・

とってもステキだわ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お味も香りも最高・・・・・・・・・・・・・・・・・

でも・・・・・・・・・・・・・・・・

何故か軀が震えて来たわ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

だから服着ろって・・・・・・・・・・・・

こーゆーカクテルは冬でもキンキンが良い♫☆

香りもビターも強めで
推定アルコール度数は28Vol.
見かけによらずパンチが効いてるツイスト・ジン・フィズ♪♡