証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の在りふれた日常を描いた物語です♡

BARで着ているものを全部脱いでみた夜

~ 追憶 あざみ ~

 

 

 

あ……、頼瑠だ……。

 

蓮糸頼瑠を久し振りに見た。

 

でも声を掛けるのは止めておいた。

 

元気そうには見えないけれど、

 

頼瑠が元気そうに見えないのは出会ったときからの当たり前だったから、

 

まあ、良かった……、

 

かな……。

 

と、

 

そう思った。

 

 

わたしはニュースで蓮糸と聞いたとき、

 

すぐに頼瑠の家のことだと思った。

 

珍しい苗字だし、

 

市内で起きた事件であることからも間違いないと思ったし、

 

「現在行方不明の息子が何らかの事情を知っていると見て……」

 

という言葉に対してわたしは、

 

その息子が犯人であることに間違いないという確信があった……。

 

わたしが確信しなくとも、

 

警察は既に確信しているのだということを

 

示唆する言い回しではあったけど……。

 

 

頼瑠と初めて会ったのは中学の入学式があった日だ。

 

クラスに一人も知っている子が居なかったわたしは、

 

偶々席が隣だった頼瑠に声を掛けた。

 

わたしが中学に入り、

 

初めて会話したのが頼瑠だった……。

 

それからわたし達はすぐに仲良く……、

 

とはならなかった……。

 

頼瑠は名前の派手さからは、

 

想像することが全く不可能なくらい地味な子で、

 

性格は……、

 

正直何を考えているのかよく解らない感じ?

 

話しかければ受け答えはするけれど、

 

わたしは頼瑠が自発的に言葉を発しているのを見たことがない。

 

その性格から頼瑠は、

 

クラスの皆が打ち解けた頃でも孤立した感じだった……。

 

入学式の日に声を掛けてしまった手前、

 

急に態度を変えるのも感じが悪いかと思って、

 

その後もわたしは頼瑠に時々声を掛けたけれど......、

 

頼瑠は全くの相変わらず?といった感じ……。

 

たぶん一年無視していきなり話しかけたとしても、

 

今日と同じように受け答えすると思う。

 

わたしは頼瑠と仲良くなりたいとか、

 

友達になりたいとか、

 

そんな気持ちは一切持っていなかった。

 

それは今でも変らない。

 

それなのに、

 

何故か頼瑠のことがだんだんと気になるようになり……、

 

一日一度は何かしらの言葉を掛けるようになっていた……。

 

もしもわたしが頼瑠のことを、

 

全く気にせずに居られたとしたならば、

 

わたしが頼瑠関連で

 

酷い目に遭うことなんてなかったと思うのだけど……、

 

わたしが遭った酷い目に、

 

頼瑠は直接関係している訳ではなかったし、

 

頼瑠のことが気になって、

 

自らの意思で頼瑠に近付いたのは……、

 

わたしなのだから仕方がない。

 

頼瑠は何も悪くないのだと、

 

わたしはちゃんと理解している。

 

強いて言うのなら、

 

頼瑠に執着してしまったわたしが悪いのかも知れない。

 

わたしが初めてした……、

 

というか、

 

された相手は、頼瑠の兄だった……。

 

頼瑠の兄とは全く面識が無いどころか、その存在すらも知らず、

 

その日初めて合ったばかりだったというのに……、

 

目が合って、

 

たぶん

 

一分もしないうちに

 

いきなり押し倒されて……、

 

抵抗する間もなく入れられた…….................................................................

 

 

 

 

 

 

          TO BE COMUGIKO

 

 

 

 

 

 

「素敵なBARですね……………」

 

 

「ありがとう……………」

 

 

「なんだかとても.………………………

 リラックスできます……………………………」

 

 

待て待て……リラックスしすぎやろ……………………………

 

 

「先ずはこのカクテルを………………

 バタフライピーが旬なんです…………………………」

 

 

「ああ……素敵………………………」

 

 

「よかったら下も脱いでもらって構いませんよ?………………

 窮屈でしょう?…………………………」

 

 

「え?…………

 ここってそーゆーBARなんですか?……………………」

 

 

「ええ……もちろんですとも…………………………」

 

 

どーゆー感じのBARだよ………………………………………

 

てーか普通に脱ぐんかい……………………………