証券会社で働いて居ます

証券会社で働くOL達の在りふれた日常を描いた物語です♡

拉致されて連れて行かれた場所で PARTⅤ

~ クラスメイト ~

 

 

廊下は真っ赤な海だった………

 

 

真っ赤な海には人間のパーツが……

 

沢山浮んで居る…………

 

 

少し……

 

気になることが……

 

在った………………

 

この廊下には

 

藤子が真っ赤な海に変える前にも亡骸が……

 

私達に覚えの無い……

 

幾つかの亡骸が…

 

ころがって居たのだ…………

 

 

でも…………

 

でも……

 

少し……

 

そう……

 

少し気になっただけ……………………

 

 

すぐにどうでもよくなった……

 

 

とりたてて気にするようなものでもない……………………

 

そんなことより……

 

私は

 

早くあの女を捜したかった………………

 

 

たぶん女が居るのは

 

最上階だろうと

 

思っては居たが……

 

目に付いた扉は念の為全て開け

 

確認しながら上階を目指した……………

 

確認した部屋の

 

壁紙と天井……

 

そして…

 

床………………

 

全てが真っ赤に染まっていった……………………

 

 

気付くと藤子は……

 

 

二本の長ドスを

 

華麗に操って居た………………

 

それはあたかも

 

雅で嫋やかな……

 

舞のようにも見えた……………………

 

 

真っ赤な部屋が増す程に……

 

女はもう……

 

ここには居ないのかも知れない…………

 

 

そう思う気持ちが……

 

強くなって来た…………

 

 

どうやらここは

 

何かの会社のようだ……

 

あの女は……

 

今頃自宅に居るのかも知れない……

 

 

そう思いながら

 

次の扉を見た…………

 

期待せずにドアノブに手を掛け

 

回した左手を

 

静かに引いた………………

 

…………………

 

ヘッドフォンを装着し

 

音楽を聴いて居るらしい女と目が合った…………

 

 

鈍色だった私の胸に

 

光が差した瞬間だった………

 

 

「ビ~ンゴ♪♡」

 

女がヘッドフォンを外しながら

 

何か言葉を発しようとしたとき……

 

藤子の立蹴りが女の頭頂部に降りた……………

 

近くに在ったクローゼットの中から

 

ハンガー1本を頂戴し…

 

女を引きずりながら

 

表へ出た…………

 

 

車庫に何台か在ったベンツの中から

 

一番旧タイプと思しきものを選び

 

ドアーウインドウの隙間から差し込んだハンガーにて

 

解錠……

 

旧タイプのベンツを選んだ理由は

 

構造がシンプルで

 

直結始動がし易いからだ…………

 

 

気絶して居る女は

 

藤子と一緒に後部座席に乗せた……

 

エンジンを始動させ

 

ブレーキから足を離そうとすると

 

ベンツは……

 

そろそろと

 

前進を始めた………

 

これがクリープ現象か…………

 

 

知識としては知って居たが

 

実際に経験したのは初めてで

 

あまり気持ちの良い物では無く……

 

むしろ私には

 

不気味で…

 

不快に感じた…………

 

 

でも今はこのベンツを運転する意外に

 

選択の余地は無い……

 

 

私はシートベルトを締め

 

生まれて初めて運転するオートマチック車のアクセルを

 

恐る恐る……

 

ゆっくりと踏んだ………………

 

 

              TO BE COMUGIKO

 

 

 

暫く運転して居ると……

 

後部座席から話し声が聞こえてきた………

 

どうやら女が目を覚ましたらしい……

 

聞き耳を立てると

 

女は自分がヤクザの組長の娘だと言って居り……

 

自分を今すぐ解放すれば

 

藤子と私を殺さないよう

 

親で在る組長にお願いしてくれるらしい……

 

 

小学生でもつかなさそうな幼稚な嘘に……

 

私は思わず…

 

吹き出してしまった………………